SSブログ

シナ論・米国債売りと六カ国協議 [その他]

以前私のブログにご意見を頂いておりました。

http://blog.so-net.ne.jp/tkataoka/2005-06-22
中国の米国債の保有高はご存知でしょうか?

米国債への投資ランキング
1位…日本で、米国債(短期債含む)投資は6795億ドル。
2位…中国で同2235億ドル。
3位…英国で同1229億ドル。
金融面ではいまや中国とアメリカは運命共同体なのです。

海洋国家vs大陸国家と言う、いまだに冷戦思考の地政学論者は金融経済の知識が皆無で困ります。
サイバー資本主義の現在「市場の安定こそが最大の安全保障」なのです。
by ブルベア (2005-06-26 10:37)

その時こう返事しております。

米国債売却もおそらくシナリオをもち、政治力で切り抜けるのではないでしょうか。大量の売り物を制御するとか、市場をいったん閉鎖して、他国の資金を集めるなど。

以前、アメリカ政府は外国人のお金がテロや戦争に不利なときに封鎖する機能があることを新聞で読んだことがあったので、上記のように答えたのですが、その機能機関がわかりました。

FEDWIREというネットワークです。
http://www.fraudaid.com/How-To-Deal-With-Having-Been-Conned/Wire_Transfers/Fedwire01.htm
FEDWIRE :はThe Federal Reserve Wire Network

What is Fedwire?

Fedwire stands for Federal Reserve Wire Network.  It is a high-speed electronic communications network that links the Federal Reserve Board of Governors, the 12 Federal Reserve Banks and the 24 branches, the U.S. Treasury Department, and other federal agencies

Fedwireは連邦準備制度資金移動ネットワークといったところでしょう。

> Large dollar time-sensitive payments
> Funds transfers between reserve banks
> Purchases or sales of Federal Funds transfers between correspondent banks
> Sales of book-entry U.S. Government securities
> Collection of tax and loan accounts in commercial banks
> Funds disbursement

要するに、瞬間的な多額のドルの支払などをチェックすることができるし停止できる。

 
中国がアメリカ国債を買っていても、大量の売りなどは、停止させるセキュリティがあるのです。
日本では、Fedwireが、日本語にもなっていないないので、そういう考えもないでしょう。日本国債は買われると簡単に売り叩かれそうなのが、我が国の危機管理のなさです。

中国の米国債売り戦略について片岡先生に聞いたら、以下の意見が帰ってきた。以下貼り付け

「日本は、あれほど貸しておきながら、返せという勇気がなかった。中国は脅してくれるといいのだが」、という意見がアメリカの識者の中にある。中国が脅せば、政府が驚いて、財政赤字を減らすかもしれないという希望的観測だ。
しかし中国は、そんな馬鹿じゃないからやらないと思う。
中国は一心不乱に北朝鮮の非核化の努力をすると思う。フォーリンアフェアズでハースが、中国が北朝鮮の非核化に成功すれば、日本も非核化して、中国の管理に任せるといっているからだ。これを指摘しているのは「アメ通」だけだ。tk

貼り付け終わり----------------------

やはり、今は米国債のことより、6カ国協議をのことが問題のようです。(笑)い。要するに中国はわざわざアメリカと事を構えることをしなくても、今は北の非核化で十分な同盟関係をアメリカとつくれるチャンスだと思っているようです。
暗くなりますよね。ハース論文の話がアメ通ででる度に仕事が手につかなくなる。

一番いいのは、中国が北を説得して核を放棄させたが、アメリカと信頼関係は作れなかったという結果だ。これは見守るしかないが、それから先は小泉総理にかかっている。だから、まだ日本人が日本の再軍備核武装するという問題は残る。

二番目のシナリオは、日本人の多くはリベラルで中国を信頼しているし、韓国もそんな悪意のない国だと信じている。しかし、北朝鮮に関してはやっと拉致問題の関係で「あいつら人間としてどうよ?」と思えるほどのヤバイ奴らだとわかってきた。中国が北を説得失敗した時、北が核武装しするんだったら、その流れを使って日本も核武装したほうがいいっていう判断を多くの日本人がすることだ。アメリカも反対できないだろう。
しかし、核アレルギーの日本人にそれができるかなあ。指しゃぶって見るだけになるかもしれない。

三番目はご存知の最悪のシナリオ。北の核放棄ができて、中国の手柄として、米中の信頼が芽生えることだ。

要するに一がダメなら、日本が核武装できるなら、北がもってもいいやって個人的には思う。核なしに、中国と対峙できない。近い将来、中国は必ず日本の安全を脅かすからだ。

7/18のところに新しいシナ論の記事をアップしているので見てください。


nice!(0)  コメント(7)  トラックバック(1) 

nice! 0

コメント 7

NO NAME

ときどき、片岡先生は妙に悲観的な記事を書きますからね。

北朝鮮の非核化成功=米中の信頼関係というのはかなり難しいでしょう。もちろん、3年ぐらいなら持つかもしれません。(その3年で、日本が壊滅するかも、という指摘なら同意する面もあります。)しかし、長期的にみて、中国を平和裏に放置しておくことは、アメリカの安楽死を意味するということを、お人好しのアメリカ人もさすがに気づくと期待するのは拙者が楽観すぎるのかな?

まあ、日本人でさえ、中国人に簡単に騙されるので、アメリカ人はそれ以上かもしれませんね。拙者、日本人は中華圏と歴史的に付き合いが長いので、いざとなれば、中国に対する耐性は強いのではないかと思っています。
by NO NAME (2005-07-28 15:54) 

梅太郎

>長期的にみて、中国を平和裏に放置しておくことは、アメリカの安楽死を意味するということを、お人好しのアメリカ人もさすがに気づく
そうですね。今は気付いている勢力がブッシュ政権内にいると考えています。残りの共和党と民主党では、日本の方を警戒?して、中国の方に親近感があると思います。商売もさせてくれるし。事実として日本人は、アメリカでは中国人の方が受け入れられ、理解されているということを知らないといけません。
「いざとなったら、さすがに、アメリカは日本と台湾をとってくれるな」という甘えを国民がもっていることが、あと何年許されるかです。
片岡先生の悲観論を代弁します。私も楽観論者でしたが、片岡先生に教わるうちに、政治学の奥義がなんとなくわかってくるようになりました。マキャベリの残酷な現実の受け入れから思考するのがリーダーだという考え方です。待つな!動け!できるチャンスをさがせ!というのが片岡先生のシカゴ学派の考えで、日本の大学では全く教えないことです。そのため、アメ通で最悪のシナリオを含むさまざまな可能性を紹介しているの少々悲観的な面も、絶望論もあります。最悪を予測せずに、行動しなかった太平洋戦争を日本人は本当に反省しないと、繰り返すと。どれだけの政府首脳や日本のインテリが今回のハースのシナリオに警戒を抱いているのか?知っていて楽観しているのならいいのですが、知らないで楽観しているのがマズいと思ってます。

>日本人は中華圏と歴史的に付き合いが長いので、いざとなれば、中国に対する耐性は強いのではないか
維新の元勲たちはかなり上手に付き合い、視切ってました。今の政治家と国民は・・・。ここ20年間、謝罪し過ぎたと思います。日本罪悪論が脳裏に刻まれて、客観性を失い過ぎていると思います。脱北者の大使館事件、アジア杯、日本大使館投石事件などを考えると、耐性としては、何されても腹をたてないという歪んだ耐性しかないと思えます。ただし、日本人の本当の危機に面した時の団結と底力的なものは確かにあると私も今でも信じています。
by 梅太郎 (2005-07-28 16:55) 

タカダ

そうですね。ネットの時代になって、サイレント・マジョリティは冷静に日本の立場がわかり、最悪の事態も予測できていることがわかりました。でも、日本のマスメディアは、なぜあそこまで、下品な人の集まりのでしょうか?戦前も戦後も、日本は一部のマスメディアによって滅ぼされてしまうのでしょうか?

なぜ、明治はうまくいったのに、昭和になってからうまくいかないのか?日本人の国民性はマスメディア時代に適応できないのかと絶望するときもあります。
by タカダ (2005-07-28 23:42) 

梅太郎

>でも、日本のマスメディアは、なぜあそこまで、下品な人の集まりのでしょうか?
そうですね。下品ですよね。
マスコミや大学は、戦前はまだ、よかったと思ってます。保守の人がたくさんいたのだと思います。話にならないのは、戦後ですね。やはり、マッカーサーが日本の伝統を壊すために、マルクス主義を入れたから、保守的な人はマスコミや大学からパージされています。残ったのはマルキストで、その後輩を出世させるのでずっと左翼のカスが、メディアと教育を仕切るようになったからだと思います。国立大学の教授でまともなのは特に少ないですよね。国益を語る教授はいないし、マルキストに税金から給与を払って、日本罪悪論者を量産しています。中国や韓国から日本に大学教授をたくさん招聘していて、どんどん増えていますよね。少子化だから大学生確保のために、アジアから反日留学生を集めようともしています。
日本人はムラ社会ですから、もともと軽い社会主義的な感じでした。アジアの嫉妬社会的なところがあります。それにマルクス思想がうまくマッチしてしまったのだと思います。
by 梅太郎 (2005-07-28 23:58) 

通りすがり

今週の動きの底はこうでしょう。

アメリカは豊かになり過ぎ、経済成長が遅くなってきた。
それに対し中国はまだまだ貧しく、経済成長の余地が大きい。
よってこのまま何もしないと、米は中国に確実に追い抜かれる。米のトップはこれを理解しています。よって米は中国や世界の経済基盤を覆すような強硬手段に訴えるしかない。理由なんて(イラク侵攻のように)嘘でも何でも良い。

ブッシュが強硬手段に出る気配を、中国は感じ取った。そこで先に譲歩した。「元を少し切り上げます。北朝鮮を差し出しますから民主化して下さい。金家族は中国に亡命させます」と。

アメリカはこの平和オプションを飲んだ。イランを民主選挙後に侵攻対象から外したように、朝鮮だって民主選挙するなら攻撃する必要がないのだ、アメリカは。

だから元2%切上げをワシントンは歓迎した。こういう裏合意がなかったらワシントンは、「たった2%しか切上げないなんてけしからん!」と怒っただろう。

アメリカが平和オプションを飲んだことで、中国は数ヶ月?延命に成功した。「何もしない、何も起こさない」が中国の基本作戦。

しかし米中の裏合意はここまで。6カ国協議で朝鮮がどう出るかは別の話し。結果が注目されます。
by 通りすがり (2005-07-31 10:33) 

梅太郎

>中国は数ヶ月?延命に成功した。「何もしない、何も起こさない」が中国の基本作戦。
そのようですね。2パーセント切り上げてから、その後介入から動いていません。完全な統制相場になっています。相場においてはプロのアメリカ人相手に自由化したら何されるかわからないだけに、慎重にごまかしてます。
by 梅太郎 (2005-07-31 20:50) 

osawa@raos

すごいホームページを見つけた、中共はやはり中国人によってのみ崩壊可能なのだ。その足音が聞こえてくるようだ。

大紀元― http://www.epochtimes.jp/

また汚染国家中国のすさまじさは日本人の創造を超えるようだ。これは近いうちに必ず中共は崩壊すると私は確信した。

参照HP―http://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/archives/50010839.html
by osawa@raos (2005-08-01 02:22) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。