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シナ論・日高義樹・中国の戦略 [本から]

日高義樹氏の「日米は中国の覇権主義とどう戦うか」

ハドソン研究所のコンスタンティン・メンゲス博士の報告書「中国、高まりつつある脅威」のなかで

「中国はアジアからアメリカ軍を撤退させるために、日米安保条約の無力化をはかっている。このままいけば、太平洋におけるアメリカ軍の立場はますます弱くなる」とあるのを紹介してます。

中国のアジア極東戦略の基本は、日本とアメリカの軍事協力体制を崩壊させることなのである。日米安保条約がなくなり、日本が経済だけの大国になれば、中国は名実ともにアジア最強の国となり、スーパーパワーとしての地位を確立することになる。

アメ通でこれは、何度も指摘している。片岡先生も国民に「どうかこのシンプルな理論を理解して欲しい」といっている。アメリカ嫌いはあったとしてもそれは、黙っておこう。今は、中国がアメリカと組んで日本を非核化して永年にわたってアジアを押さえるつもりだという日本の危機に面している。

中国論とは関係ないが、こういうくだりがあった

アメリカが日本を独立させたあと最も恐れていたのは、日本人がアメリカの与えた憲法を自分たちの力で変えることであった。私は数年前、自分の番組の中で平和憲法を作ったアメリカのマッカーサー司令部の関係者にインタビューをしたことがある。このとき彼らは一致して、「日本人はどのような努力をしても平和憲法を変えることはできないだろう。」と述べた。
「我々は憲法を変えられないように作った」
こうはっきり言った関係者もいたが、国会議員の3分の2以上の賛成で憲法改正案を発議し、その改正案を国民投票にかけて国民の過半数の賛成とを得るというのは、民主的な世界ではきわめて難しい。
トールマン政権はまったく変えられない平和憲法を日本人に与えた。

「日本に憲法を変えさせるべきではない。憲法が変われば日本は核兵器を持つだろう。そうなったら我々が第二次大戦で苦労して日本に勝ったのはいったいなんだったのかということになる。ドイツについても同じことだ」
ウォルフォウィッツ世界銀行総裁だけでなく、ブッシュ政権の首脳はいずれも、
日本の平和憲法はこのままにしておくべきであり、日本に核兵器を持たせるべき
ではないと考えている。アメリカの指導者は核兵器にこだわり過ぎるあまり、日
本の憲法を改正することに反対している。

ブッシュ政権の首脳が反対しているという点は、日高氏の他の本でも繰り返している。さて、ここまで読むとおわかりでしょうが、片岡先生の分析と違う。首脳全員が反対しているわけではないし、ブッシュは、改憲も日本核武装派を選択しようとしてる示唆もある、というのが片岡先生の読みだ。あとは、小泉総理の国内勢力との戦いと、踏ん張り次第なのだ。

中国は、日米安保を解消させ、アメリカ軍を日本から追い出したい。
そのあと、台湾を併合したい。
そのまま、沖縄まで取りに来るだろう。シナ人は完全に沖縄は中国だと思い始めている。そういう教育もしている。ちなみに朝鮮半島も中国だと思っている。

日米安保解消→米軍の日本撤退→台湾併合→沖縄併合
→日本呪縛で積年の恨みを晴らす。(もっとも勝手に作り上げた恨みだが)


日本人の多くは隣国を信頼しているし、平和ボケなので、そんなことあるわけがないだろうと考えているから、「俺はなんでも知っているんだ」と言わんばかりで反米を軽々しく口にだす評論家マスコミをも信頼する。隣国を信頼し切らず、注意深く観察することが、インテリの仕事ではないのか?多少の紛争も辞さずという考え方なしで、あの侵略国家とどう付き合うのだ?ガキの使いじゃあるまいし。
チベットやモンゴルのようになるのをどうして想像しないのか?
アメリカも民主党は特に、中国への変な尊敬があるから、このシナリオの可能性が高い。商売がシナ大陸でできるならなんでも有りだと割り切ることだってできるのだ。

台湾が取られた時点で、日本のシーレーンが軍艦で封鎖される。
日本人は政治よりも、経済に専念すればいいのだという、しったかを言うバカな奴らの意見を聞いてはいけない。政治がだめだと経済が終わるのだ。政治の日米関係に中国が入ってくると長く続いた日本の繁栄も終わる。日本では戦争は政治の延長だということも学ばせてくれないままだから、しょうがない、では済まされない。
片岡先生はいう。「政治優先だ。日本あっての靖国であって、靖国あっての日本ではない。」日本がなくなると、靖国もなくなる。日本の真の独立を果たすためには、靖国をテコにすべきなのだ。

 

 


 


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コメント 4

日本万歳

>多少の紛争も辞さずという考え方なしで、あの侵略国家とどう付き合うのだ?ガキの使いじゃあるまいし

この辺は重要な考えだと思いますね。中国への対応のみならず、北朝鮮による拉致事件がいまだに解決できないのは、確かに私も含めた日本国民のふがいなさはあったと思います。でも少しずつではありますが、日本は変わって来たと思いたいですね。まだまだ不十分な点はありますが、以前だったら「戦争を前提にした法整備なんてけしからん」なんて言われていた有事法制やミサイル防衛にも踏み込むようになりましたしね。結局は「日本に手を出したら痛い目に遭うぞ。日本にはこれだけの装備があるのだ。だから中国よ、北朝鮮よ、外交的に尖閣問題・拉致事件もけりをつけようではないか」という姿勢こそが重要だということなのでしょう。

ガラっと話題は変わりますが、そうした日本の防衛とはなんぞやというのを娯楽映画という形で見せてくれる亡国のイージスがいよいよ7/30日に公開されますね。予告を見てもこれは(スター・ウォーズ・宇宙戦争には規模の点ではかないませんが)単に娯楽のみの映画ではないことがわかって大変興味深いです。こうした映画が堂々と全国公開されるというのも、本当に時代の変化を感じますね。(左上にあるTrailerの下にある2という部分をクリックしていただくと、佐藤浩市さん演じる日本政府の高官が素晴らしいセリフを言ってます。どんなセリフはお暇な時にでもご覧になられると良いとおもいます。)

亡国のイージス Official WebSite
http://aegis.goo.ne.jp/

長文失礼しました。
by 日本万歳 (2005-07-29 02:01) 

梅太郎

亡国のイージス
さっそく、サイトを見ました。これは見るしかないですね。
マンガの沈黙の艦隊?風ですね。
「平和だったら、それで国って呼べるのか・・・」
by 梅太郎 (2005-07-29 11:54) 

日本万歳

>「平和だったら、それで国って呼べるのか・・・」

このセリフはとてもよかったのですが....
実は今日、さっそくイージスをオールナイト上映で映画館で見てきたのですが、
以下の映画評論サイトの意見に同意せざるを得ません。

超映画批評『亡国のイージス』45点(100点満点中)
http://movie.maeda-y.com/movie/00569.htm

というわけで、散々この映画について投稿してきた自分自身を大変恥ずかしく思っております。大変申し訳ございません。何と言ったら良いやら...

ただ、原作の方はハリウッド映画大作に匹敵する面白さのですので、強くお勧めできます。

亡国のイージス 上 講談社文庫 ふ 59-2
福井 晴敏
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062734931/qid=1122767446/sr=1-2/ref=sr_1_10_2/249-7435432-5005914

亡国のイージス 下 講談社文庫 ふ 59-3
福井 晴敏
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406273494X/qid=1122767446/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-7435432-5005914

残りは男たちの大和のみとなりました。でも、何と言うか、映画の出来が心配になってきました。人に映画を勧めるのはやはり「期待」よりも「実際に作品を見た後」にすべきだと痛感いたしました。

もう、本当に申し訳ないとしか言いようがありません。本当に、今、大いにこの件では自己嫌悪を感じております。ああ、恥ずかしい...
by 日本万歳 (2005-07-31 08:57) 

梅太郎

まだ、見てません。
シナリオ的にはニコラス・ケイジの「ザ・ロック」なんかが似ているのかもしれませんね。情報はいかなるものでもありがたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。
by 梅太郎 (2005-07-31 20:42) 

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