人種差別を理解したい? [その他]
山本七平の「日本人をアメリカ人」を読んだ
友人が「日本人がレイシストを思われている理由が書いてある」というからだ。
山本七平を読み返した。
日本人は人種という意識なしで生活ができる。
A:ある人種とある人種は”同じでないという現実”を無視して同じ人間だとしてはいけない。
B:違うから違いを認めて人種ごとに分けるのもいけない。
とゆう主旨だ。非常にわかりずらい。
Aだけで考えて見たい。
日本人は満州をつくるとき、五族協和を唱えた。
五族協和とは、日本・朝鮮・満州・蒙古・シナの五民族で協力して平和な国造りをするものだ。
ところが、日本は当時強かった。日本人はともかく、大手を振って歩けた。シナ人は朝鮮人についてはずっと自分の属国だったのでどうしてもナメてかかる。朝鮮人にしては、せっかく満州にチャンスを求めて来たのに、名前で朝鮮人だと判断されては都合が悪い。シナ人にバカにされるのは腹立たしい。自分から創氏改名して日本人名を名乗ることにしたのだ。
日本国内でも、朝鮮人を日本人として扱うようにしていた。だから朝鮮人が改名したいといったら認めるようにしたのだ。警察は戸籍も問題などあるし、犯罪者の割り出しもしたかったので本当は認めたくなかったのだが、創氏改名を受け入れた。
かくして朝鮮人は日本人となって日本人名を語ったが、最後のところまでは差別はなくならなかったのだと思う。日本人がアメリカに移民しても一世や二世はやはり苦労するもんだ。
現実には、日本にきた朝鮮人もやはり差別はなくならないだろう。
日本は同じように扱うと約束をしてしまった。
日本人の感覚からすれば、十分だと思っている。
朝鮮人を同じ扱いにする努力をしたじゃない。
イギリスはインドを植民地にして学校をつくったりしたか?しないだろう。
朝鮮に日本は学校やら道路、ダムなどなんでもつくってやったじゃない。
大阪大学より先にソウル大学を作って教育水準を上げようとしたんだ。
希望にそって、日本人名を認めて、日本語も教えたじゃない。
しかし、朝鮮人にとっては
差別は、まだ、なくなってないだろう。
シナ人にまでバカにされるじゃないか。日本人よ、なんとかしろ。
と、なる。
究極的には現実的には絶対平等というのはない。
言語をはじめ、日本独特の相手への配慮などができなれれば、本当は同じ扱いはできない。
日本人は、まず先に、できることをやってあげる。
やってあげたことは感謝してもらって、お互いが助け合える。と思う。
しかし、朝鮮人やシナ人の考え方は、同じになってないんだから、もっとくれよ。
本当に同じにしてから感謝するかどうか、考えてやるよ。
一度、「洗剤をプレゼントするから新聞を契約してくれ」と言ったら、翌月も「洗剤をくれ」という。「洗剤は初回だけだ」といったら、「新聞をこっちがやめない限り洗剤をくれるのが当たり前だ。そして、新聞をやめる気はない」というのがシナ人だ。
だから、日本がつくったインフラや、日本があげたODAを国民に知らせない。カネをあげるのをやめたら怒る。
同じ人間だから、最後はわかりあえるというのは日本人は思う反面、相手が同化しきれないことは受け入れられないから苛立つ。もしくは、自分が至らないのかと反省してしまう。
現実的にカベはあるから、いつかはわかりあえるという日は来ない。
ODAをあげたり、竹島をあげたり、尖閣列島をあげたり、海底ガス田をあげたりしても、一切感謝されない国に対して、いつかはわかってくれると考えることはもうやめよう。
”同じ人間じゃない”。最後までは、分かり合えないということを前提に、対策を練らないといけない。
EUを見習って、アジア共栄圏をとなえる人がいるが、それは間違っている。
EUはキリスト教的バックボーンがお互いの国にあるし、合理性がある国同士だ。
日本のまわりのアジアの国に同じ宗教観はないし、価値観もちがうし、合理的思考もない。
現実問題、好む好まざるに関わらず、人種間の考え方を日本人も理解して、アメリカと組むしかないのだ。
山本七平・・・・・変わった人だったようです。「風流夢譚」、読んでおくべきでした。どうもイデオロギーの人のようですね。そういや、三島由紀夫は一人で死ねなかったホモの人ですし・・・、なんだか化けの皮がみな、剥がれてるのではないでしょうか。目が覚めるということですが。
私は異国で白人から、ファック・ジャパニーズといわれた時から、英語を学ぶことをやめました、白人には日本語とタイ語で対応します。
私なりの復讐です。付き合うことも、もはやないですから。
by T.Osawa(@タイ) (2005-06-28 01:01)
山本七平の本は結構もっているんですが、読み返してここでまた書こうと思ってます。
三島に関しては、ホモでコンプレックスが強かったと思いますが、肯定しますね。ホモという意味でなく。
by 梅太郎 (2005-06-28 01:08)