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なぜ、アメリカ人は中国が好きか? [金融投資]

TV関連の仕事をしている先輩と会って情報交換。
ネットでもしているが、会うのは2年ぶりか?
投資と経済、歴史の話が多い。
そこでジム・ロジャースの本をすすめられたので、さっそく読んだ。
商品相場をやれという本だ。

ジム・ロジャースはバークシャーのウォーレン・バフェット、クオンタムファン
ドのジョージ・ソロスなどと同じく世界のトップのファンド・マネージャーだ。

そんなジム・ロジャースだが、過去2作の投資旅行本と同じで、相変わらず中国贔屓だ。インドなど中国に比べてこけ落とされている。
徳大寺有恒の日本車には辛口、欧州車は甘口以上の差別に思えてしまう。

ロジャースは経済においては神の領域だろう。あれだけの成果をだしてきたのだから政治通でもあるし、長期で勝ち続けるのだから歴史通でなくてはならない。
そんな彼が中国をベタほめしている点が私を悩ませる。

夕方、片岡先生にお会いした。
「なぜ、自由主義のアメリカ人が共産中国を好むのですか?」と聞いた。そした
ら先生はこうお答えになった。
「中国はなんでもアリだからだ。アメリカに言われるままに市場を開放しているし、投資をどんどん受け入れている。そりゃあ、アメリカ人は喜ぶよ」
「日本だってアメリカの手先だっていわれる奴がいるくらい、アメリカのいいなりっていわれているじゃないですか?」と聞くと
「全然。日本はアメリカに対して、入れる、入れないなんてもめている。言いな
りなんかじゃない。BSEで牛肉だってなかなか入れないだろう。中国だったらさっさと牛肉なんかいれるだろう。それはともかく、もっと日本はアメリカから投資なんか入れたりしないとダメだね。アメリカ人は中国大陸で商売ができるようになっているが、日本では規制でできない。」
なるほど、と思った。親中国派は日本が親米派のアメリカの手先に操られているという。
しかし、それは盲目なだけなのだ。親中国派=反米派は自由化反対派であって、官僚統制国家で自由化反対派なのだ。時として愛国反米といわれる連中もいるが、規制緩和がイヤでこれまでの利権を放したくないのだ。
カルロスゴーンが来なかったら今の日産はない。ゼネコンや金融は規制と癒着で守られすぎた。外資が入らなかったら潰れていたのだから安く売り飛ばすくらいなら、早めに自由化すべきだと思う。そこで潰れたら社会で価値を間違ったのだから仕方がないと考えるべきだ。倒産させないのであれば、、やはり社会主義全体主義といわざるを得ない。規制と癒着産業はいつまでたっても欧米と戦えない。

ジム・ロジャースがインド嫌いで中国好きな理由がよく分かった気がする。


 


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コメント 2

日本万歳

>アメリカに言われるままに市場を開放しているし...

なるほど!そうだったんですか。実は今まで腑に落ちなかったんですよ。必ずしも外交政策面で中国は米国の言いなりでもないのに、一体なぜ?と。でも。よく分かりました。なぜ、米国人が中国好きなのか、を。

>時として愛国反米といわれる連中もいるが、規制緩和がイヤでこれまでの利権を放したくないのだ。

恐らく小林よしのりのことですね。彼は民族派を気取ってますが、実態は反米の為なら何でもやる漫画家に過ぎなかったですけどね。でも、日本は規制緩和と逆行する形で規制が増えてると聞きました。確かに、これじゃ、アメリカ人が呆れるの分かる気がしますね。
by 日本万歳 (2005-07-05 17:54) 

梅太郎

>でも、日本は規制緩和と逆行する形で規制が増えてると聞きました 。確かに、これじゃ、アメリカ人が呆れるの分かる気がしますね。

そうなんですよ。今日(6日)のブログでも書きました。
日本の証券市場の使い勝手がわるくて外資がどんどん日本上場を廃止しているんですよ。
親中、反米、市場規制派を追い出して、守るのは伝統尊重が重要です。
ジェンダーフリー、人権擁護で伝統破壊されそうになっている。伝統や道徳は規制緩和?されようとしている。
by 梅太郎 (2005-07-06 15:43) 

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