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アラン・グリーンスパンについて [アメ通]

片岡鉄哉のアメリカ通信 Vol. XI, No. 63 平成十七年五月二十九日 より

アメ通63号からです。
アラン・グリーンスパンについての話があったので解説的に・・・

アメリカ連邦準備制度理事会で通称FRB。ここの議長がアラン・グリーンスパンだ。FRBは日本の日銀にあたる。

1987年レーガン大統領時代から超長期就任している。
レーガン、ブッシュ親父、クリントン、ブッシュ息子と4大統領に仕えるという長さが語るのは、アメリカ財界での信任の厚い。大統領が変わると政策スタッフが変わるアメリカで生き延びたのは金融政策以外にも政治的なものがあったのだろう。

「グリンスパンは、朝4時に起床して風呂に入って新聞を読んで金融政策を考えるスタートとするというユダヤ人マネタリストだ」という新聞記事を夜風呂に入って読んだことがある。

・87年10月に起きた米株価の大暴落(ブラックマンデー)で市場にすばやく、そして大金融緩和をして世界的な信用不安を回避している。
・98年9月にノーベル賞受賞者による必勝不敗、完全無欠のヘッジファンドLTCMが経営破綻したが、ここでも緊急対策、利下げで乗り切る
・平時も常によい意味で予想を外す金利の上下により株価を安定させた。

彼はマエストロと呼ばれたり、彼の金融政策は魔術師といわれている。日本の金融界でも人気は高い。とくに日本の証券界では神のごとくあがめられている。

その理由は

バブルを起こせど、弾(はじ)かせない巧みな金融政策。

だからである。
証券マンは言う。
「グリンスパンが日銀総裁だったら、今でも日経平均は4万円だろう。俺もボーナス、キャッシュで外車が買えたはずだ」

グリンスパンについては実はウォール街では、日本で言われるほど絶大な人気ではない。二枚舌のグリーンスパンといわれたり、及第点といったところだ。

彼が実際気にしていたのは、「いかにバブルを潰さないか」だ。
それは、日本のバブル潰しを見ていたからだ。
日本のような長期デフレにしたら殺されかねないのだ。
もっとも大きな失策があれば、速攻でクビになっただろうけどね。

明日は日本のFRB、つまり日銀と比べたい


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