円安論者、藤巻健史氏のポートフォリオ論 [金融投資]
またまた、文芸春秋の7月号からですが、元モルガン銀行東京支店長の藤巻健史の寄稿があった。藤巻健史といっても、知らない人は元福助の藤巻幸夫の兄だといえば、わかるかも知れない。兄はカリスマトレーダー、弟はカリスマバイヤー、再建請負人で藤巻兄弟はいずれも才人だ。いつも注目している二人だ。
さて、藤巻健史氏の今後の資産倍増論だが、
①長期の固定金利のお金を銀行から借りられるだけ借りる
②自宅を含めて、不動産に投資する。
③株を買う。米国株が中心である。
④流動性はなるべくドル建てMMF等のドルにしている。
⑤円預金は皆無に等しい。
という理論でポートフォリオを組んでいるようだ。
③、④、⑤は大筋同じ考えだ。私はブッシュショックで円高にならないかぎり、円安になるしかないと思うからだ。
私の考えと違うのは、日本に大規模インフレが起こるという点から、不動産を買っておけということだろう。不動産が今後も上がるとは思えない点だ。
アメリカはこれから下がるだろうが、人口流入があるし、政策者がいいからチャンスはあるだろう。しかし、日本の不動産は、アジアから人口流入しても知れているのではないか?人口が流入すると所得がさがるし。
増田俊男氏なんかも「土地はもってこれないから上がる」といっているが、NYでさえマンハッタン島の南半分で十分足りているから、東京も山手線内がこれからあのレベルで高層化されれば、その他の土地はそれほど上がらないと思う。
かなりの不動産通でも選択はきついだろう。
①だが、銀行は長期住宅の固定金利ローンをガンガン売っている。コマーシャルでも競っている。銀行はやっぱりまだアホだ。結局土地でしか考えられないのだ。
わたしの友人の多くは家、マンションをこの長期の固定金利で借りている。
借り方自体、間違いではないと思うが、銀行は国債なんかで運用しているくせに、こういう商品を売っていると、これからくる金利上昇局面でどうするつもりだろうか?
国債はまちがいなく暴落するし、不良債権は山積みになってまた銀行がおかしくなるだろう。
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